マーケティング担当者の盲点
2008.01.10(Thu)
クチコミ本の種類ここ最近、企業のマーケティング担当者にクチコミマーケティングが人気だ。書店にいくと、「CGM マーケティング」、「バズマーケティング」、「バイラルマーケティング」、「ファンマーケティング」など呼び方は違っても、どれもクチコミマーケティングを意図した内容の本が並んでいる。
クチコミの広がり
かつては、半径数メートル数十人規模にしか届かなかったクチコミは、Blog、SNS、掲示板といったインターネット上に誕生したソーシャルメディアによって、リーチする範囲も広がり、数百〜数万人規模にまで影響をおよぼすようになった。
クチコミの存在
大量生産・大量消費の時代が訪れる前、マスメディアも存在しなかった時代には、商品の売れ行きを左右する最大の要因は、商品の良さを除けばクチコミの存在だったと言えるだろう。
「○○通りで○○おじさんが焼くパンは格別だよ」、「○○テーラーの作るスーツは仕立てがいい」という具合にクチコミは広まっていったはずだ。
SEMについては
SEM においても、企業のマーケティング担当者はこうした間違いを犯しやすい。それこそ検索結果の上位に表示されれば、ユーザーを自社サイトに引っ張ってきて、商品購入へとコントロールできるという発想だ。
ユーザーについては
また、サイトが魅力的で、ユーザーの検索意図に沿ったものでなければ、サイトを訪問したユーザーは商品購入どころか即座にバックボタンを押して逃げてしまう。もっと言えば、広告や Web サイトに独りよがりな企業の姿勢が少しでも見えれば、ユーザーは反感を抱き、企業イメージを損なう危険性すらある。なにしろ、最終的な購入者は検索エンジンではなく、感情をもった人間だからだ。
例えば、筆者は先日 Yahoo! で「うまいビール」というキーワードを検索した時に、次のような経験をした。検索結果に表示された広告は、ビール以外に、日本酒、焼酎、カクテルなど酒類の広告のオンパレードだ。
お酒であればどんなお酒の情報でもいいと思って検索したわけではない。筆者が知りたかったのはキーワードで入力したとおり、「うまいビール」の情報だ。こんな時、表示された日本酒、焼酎、カクテルなどの広告に対して、人はどんな感情を抱くだろうか。
検索エンジンマーケティングを実施する際には、いかにユーザーに好かれてコンバージョンを獲得できるかという点も大事だが、いかに嫌われないようにするかという点にも意識をもたなければいけないだろう。そうでなければ、それこそさきほどの話のように、マイナスのクチコミを発生させてしまう可能性もあるのではないかと思う
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